Matter SDKのexamples/sensorsを試す その3 MatterデバイスをHome Assistantに登録

Matterデバイスを管理するためにはMatterコントローラーが必要ですが、今回はOSSのHome Assistantを使用することにしました。手順としては、こちらのページが大変参考になりました。

Home Assistantはラズパイでも動かせるようですが、今回はほとんど使っていないPCで動かすことにしました。こちらのページのようにUSBフラッシュにHome Assistantのシステムイメージを焼いて(Balena Etcherはエラーで書き込めないようなのでRufusを使用)動かしました。なお、USBフラッシュなのでかなり起動に時間がかかります。

最初は無線LANが使えないため、一時的に有線でつないでブラウザからユーザー登録し、ログインします。ログインしたら無線LANの設定(設定→システム→ネットワーク)を行ってから再起動(有線LANは不要なので抜く)。

次に、Matterデバイスとペアリングするため、iPad(iPhoneやAndroidスマホでも可)にHome Assistantのアプリをインストールし、Home Assistantのサーバに接続します。

Matterデバイス(まだ未登録)、ボーダールーターの電源を入れておきます。Home Assistantのサーバにブラウザでアクセスし、設定→デバイスとサービス→Thead→歯車ボタン→右上の3点リーダー→TLVからデータセットを追加する、でその1で取得したOperational Datasetを入力します。すると、”MAKE PREFFERED NETWORK”というボタンが表示されるので、クリックします。これにより、ボーダールーターによって構築済みのスレッドネットワークを優先ネットワークとして登録できます(これをしないとThreadにあるMatterデバイスをペアリングできない)。

さらに、各種認証情報の設定、Matter Serverアドオンのインストールを行います。

  • Home Assistantアプリの設定→デバイスとサービス→Thread→歯車→ボーダールーターの3点リーダーメニュー→Android + iOSの認証情報に使用をクリックする。さらに、同じ画面にあるSEND CREDENTIALS TO PHONESEND CREDENTIALS TO HOME ASSISTANTをタップして認証情報を取り込む
  • Home Assistantアプリの設定->コンパニオンアプリ->デバッグ->Threadから、Thread認証情報をHome Assistantに転送
  • Home Assistantアプリの設定の統合タブの画面で”+統合を追加”でMatter Serverアドオンをインストールする(公式Matter Server Supervisorアドオンを使用する、にチェック)

ここまでできたらようやくMatterデバイスのペアリングができます。Home Assistantアプリの設定→デバイスとサービス→統合タブ画面のMatter→デバイスの追加、をタップし、”いいえ、新しいです。”を選択すると、QRコードを読み込むためのウィジェットが表示されますので、カメラで読み込ませます。QRコードはその2で取得したQRコードのURLをブラウザで読み込ませれば表示されると思いますが、デフォルト設定でビルドしているのであれば、こちらのページにあるQRコードでもペアリングできます。

ペアリングが完了すると、以下のような画面が表示されました。温度、湿度とも高めに出るみたいですが、人感センサーも近くを動くと検出してくれており、問題なく動作していそうです。

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